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『釣道具のなつかし屋』店主のやんわりな日々。
書いているのはこんな人
店主:
楠戸“facebook”淳司
職業:
プロデモンストレイター
趣味:
釣りとクルマとカヤックと・・
釣道具のなつかし屋
〒641-0051 和歌山県
和歌山市西高松1-5-32
電話073(425)1393
古物商第651050003258号

営業時間:
平日13時30分~22時
日祝9時~12時30分

☆夜の海ガイド実施のため
 早めに閉店する場合が
 ございます。21時まで
 にご連絡いただければ、
 ガイドを延期し店頭で
 お待ちしておりますので
 ぜひご一報ください。☆

定休日: 水曜

お問い合わせはこちらへ↓
kusudoo@mail.goo.ne.jp

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HAPPY HAPPY HAPPY HAPPY HAPPY HAPPY HAPPY
ロッドはカラダの一部になります。

そういう要素を付加するのに、あんまり装飾は関係なく。
装飾は所有感を満たすため?
いやいや、そんな上っ面な話はカラダの一部になってしまえば
気にならなくなるし、うまいメーカーは
所有満足感のくすぐりどころにもしっかり
カラダ要素のタネを仕込んできますから。

ロッドはカラダのどこになる?
手のひらで握るのでその先端の部分、
指先を担います。ティップの先まで
自分の神経細胞が行き届いている感覚を得られるもの、
それがロッドの定義です。

1106010.jpg



ボクが過去に振ったロッドの中で“指先”になってくれた二本、
フルフィールドとプレシオ。

1106011.jpg



どちらもダイコーなのは単なる偶然でしょう。
キャスティングフィールもフッキングレスポンスも
パワーもトルクもバランスよく同居しています。

投げるだけ、掛けるだけ、曲がるだけ、化粧だけ。そんなものは
ロッドとは呼べません。
消費性向に訴えかけてくるだけの仕様に
ユーザーはうんざりしている、その事実を
事実としてとらえ払拭しようと思ったら、
そりゃあ作り手は自分で使って釣って感じることから
やり直すしかないでしょう。

一方、作り手の顔が見えてくるロッドには
あなたの指先に成り得る“機会”が含まれています。
1106012.jpg









その機会をどう活かすか?
それはあなた自身に委ねられているんです。

ブライトリバーのロッドは、現行生産品の中で
そういう位置にあるロッドとして
じゅうぶんにお薦めできるものです。

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過去にロッドを作りました、なんと2種類も。

1106001.jpg1106002.jpg






餅は餅屋に任せておけば
いいものを・・σ(⌒▽⌒;) でも美しい仕上がりでしょ?

なんのことはない、未体験のブランクスと
ロベルソンのガイドを使ってみたくて素材に採用したのです。
軽いルアーを遠くへユルユル飛ばすロッドが
見渡してもなかったので、ええい!やっちゃうか(≧≦) みたいな。

このロッド、今は手元にありません。というか、今月末で
所有のバスロッドがボクの手元から全てなくなります。

12月から来年用のロッドを揃え直します。
リールは以前からこんな感じでリセットしていたんですけど、
ロッドリセットは初めて。
未知に対する適応の訓練というよりは
頼るべき感覚を断ち切って初めて得られる感受性
のようなものを膨らませてみようかと。

ちょっとムズカシイでしょ?
他人の感受性を得たいんです( ^∇^)σ
ガイドのときに役立つでしょうから。


HAPPY HAPPY HAPPY HAPPY HAPPY HAPPY HAPPY
バスが水面を見上げるのは、目玉がカラダの
上半分に付いているから、というだけでなく。
捕食する対象を視界にとらえようとするからでしょう。

したがって、バスより上に浮くルアーは
バスにいかに有効な情報を与えるか?が
その存在価値を決めることになります。

1103003.jpg鉄仮面ミノーを下から見た図。

腹部を尾根筋にして
山のようにすそ野へ
傾斜しています。つまり、
腹を頂点にして
ふたつの平面が左右に
広がっているわけです。

これとても重要( ^∇^)σ


ルアーが着水したときにバスに情報を提供しやすい!
ふたつの平面に描かれた模様は、どの方向からも
視認しやすく、ゆえに何をどう描くかによって
釣果が変わるんですよ。

曲面仕様のルアーはたくさんあります。ザラや13や
ほとんどのルアーが曲面の腹ですもんね。
しかし、バスから見る角度が変われば
せっかく描き入れてある模様が、曲面のために
見切れて見えなくなってしまうケースが起こります。

曲面は“反射が弱い”もしくは“反射が狭い”のです。
平面なら全部見えて全部一瞥で伝わります。
この一瞬の情報量の差が、
バイト誘発に非常に影響を与えるのです。

1103005.jpg









旧ダイワにはシーバスハンターという傑作ミノーが
ありまして、腹部平面は左右の2面構成で
メッキカラーもあり、フォルムは細長い。
まさに釣るための仕組みそのものです。

ボクならこの腹部平面に“群れ”を描きたいですね( ^∇^)σ
平面を白もしくはメッキシルバーにして
黒い細長い線を2本以上描き入れて、ベイトフィッシュの群れ
をバスに与えたい。

ルアーは一個体だから“1匹”しか表現できない!
なんて思ってませんか?
軟らかアタマでものづくりにぶつかってみましょう。
( ⌒o⌒)人(⌒-⌒ )v


HAPPY HAPPY HAPPY HAPPY HAPPY HAPPY HAPPY
月末月初は忙し過ぎて、お店から離れられません。
気温が下がり始めましたね、いよいよ今日を境に
暖かい季節とはサヨウナラ( ^∇^)σ
存分にバスと楽しめましたか?

1101003.jpg










極端に腹フックにばかり掛かった、赤いほうバージョン3。
2ピースリグが捻られたように横方向へ何度も曲がります。
曲げ直しながら使い続けて、ようやく最終バージョンへ。

最終のほうが頭周りが痩せてますけど、これは当人が
せっせとハンドカービングして仕上げました。
重心、というか作用点に近いところの肉落としは
動力に変化を与えるという考え方ですね。

1101004.jpg









なんと、ザラと1ミリも全長差がありません。
ザラはプラスチックボディを選択した段階で、量産のための
縛りを受けました。エルロロは
その縛りを全解放して、作り手の作りたいカタチへ向かいます。

ただし、作りたいカタチが良いルアーに通じるとは限りません。
作りたいを優先するだけなら単なる甘え、
作りたくないものへ向かうなら妥協の産物しかできず。
この辺の落としどころが困難を極めます。
最も時間をかけなければならない行程でしょう。

ひとつ例を上げましょうか。

バスが水面を見上げたとき、そこにザラがあれば
ナナメに浮いた“水没部分”のシルエットを
その生き物の“外形(=シルエット)”と判断します。

アクションを加えたら、見えている外形が極端に変化します。
ザラはナナメ浮きなので、水没部分の増えたり減ったりが
激しいわけです。本来、生き物の外形が変わるなんてことは
あり得ないのに、ナナメ浮きがゆえに高い頻度で変わってしまう。

それが効いてバスが興味を持ってくれればいいのですが、
凝視(襲う前のロックオン)に入ったバスにはあまり効かない。
何故なら、外形が大から小に変わることで
「あ、逃げられたか・・・追ってもムダだな。。」
と思わせてしまうからです。

“シルエットが変わって小さくなる=逃走して視界から消える”
この状況をできる限り与えないようにすることが、
バスを釣るカギになるわけです。特に
ルアーにロックオンした大きなバスの、重厚な経験値を
逆撫でしないことに繋がっていきます。

活性の高いケースではシルエット変化も効くのですが、
そうではないときのほうが現場では多いですから。
ロングポーズってよく言いますけど、
長くそのままにしておくことで、見せているシルエットに
ほぼ変化がないこと、これがバイトを誘発しているのです。

エルロロは水平浮き、最初から最後まで
シルエットはそのままでしっかり動きまわります。
安達さんの考え方は、釣るための道具に真っ直ぐです。


さて、そろそろ時間なのでガイドに行ってきます。
まだ天気はだいじょうぶなようですね~( ⌒o⌒)人(⌒-⌒ )v


HAPPY HAPPY HAPPY HAPPY HAPPY HAPPY HAPPY
載せているエンジンは、これでもか!これでもか!!というくらい
仮組み→取り壊し→再構築
を繰り返します。

1028020.jpg





何のために?
ハッキリ言いましょう、“わかりやすく”するためです。

自己満足のエンジンなんて要らない。
よく回るとか、上が伸びるとか、音がいいとか、
そんなオナニー仕様を市場に出して
テメェにしかわからないフィールに酔いしれているようでは、
次の、そのまた次の新作ルアーが、過去と同様に
売れ続けるなんて都合のいい話に、なるわけがない。
そんな甘ったるい市場がどこにあるというんだ?

いや、厳密にはあるんです。
しかし、そんな狭い狭い顔見知りばかりの世界で
ヌルヌルうごめくことに時間を割いて、
いったい何が生まれるというのか。
保護された市場など、錯覚以外のなにものでもない。
他の業界やクリエイターではあり得ない状況が、
今もなお存在していることに慄然とします。

クリエイトする気概があるなら世に問え。
問えるものを作れ。
不特定多数のユーザーの前に身をさらせ。
そこで打ちのめされ完全否定されても
それが当然だと
受け入れることのできる強さが欲しいんです。

叩かれなきゃ強くはならない。
強くなければ作れない。

1028021.jpg





ダッチラボ安達さんの製作の試行錯誤に参加させてもらって1年、
よくもまぁこんなクチうるさいオッサンを
相手して頑張ってくれたな( ^∇^)と感心しきりです。

このエルロロのフォルムも初期バージョンからずいぶん
変わりました。贅肉がなくなりましたね。
安達さんに惚れた理由は
こういう探求作業の細やかで大胆なところ。
彼は“強い”んですよ。
エンジンなんか、何回載せ換えたかわかりません。

ボクというフィルターを通すことで得られるのは
“釣れる”道具になる、という要素。
素材選びや塗りの技法に関しては無知ですから。
しかし、
“釣れる”ということは、誰が使っても“わかりやすい”
という価値をガチッと付加したことになります。
そこんとこを気に入ってくれてるのかなぁ~
「アイシテル!」って、まだコクられてないので(≧≦) なんとも・・。

さぁ、いよいよ仕上がってきましたよ。
エルロロのリリースが終わったら
アールアンディ・バージョンが控えています。
今年の年末は忙しくなりそうですね。



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