道具を試してみる。

ボクの場合は釣り現場至上主義なのでカンタンです。
釣りに使う道具だから釣道具。
ロッドもリールもルアーも
それ以上でもそれ以下でもなく、
次々に手元から消え
また入ってくるようにしています。

使えば「ごくろうさまでした。」という感謝の念は起きます。
が、それだけ。泣く泣く道具のおくりびとに
なっていることが強かったころも
ありましたが、今は至って冷静に
道具を取り替えています。

取り替えなきゃ得られない感覚が
あるからなんです。

お客さまには個々に気に入った道具があって当然、
ボクには「気に入った」なんて感覚は
障壁以外のナニモノでもありません。

全部使うし、全部使いこなそうとする。吸い尽くす。
手に握った瞬間から吸うんです。
で、自分以外のアングラーにフィードバックする。
フィードバックできるような「わかりやすい」表現を
用意する。それが仕事なんです。

例えば、ロッド。
ロッドに関していえば
キャストに特化したロッドフィーリングで作られたものが
蔓延すると、バイト後の取り込みフィーリングが
等閑にされたものが横行し出します。
一定の周期があるようにも思いますが
取り込みフィーリングを結果オーライで処理
しているロッドが多いのは事実。ルアーロッドにですよ。

そこんところの、まぁ、感覚の埋没みたいなのを
しっかり払拭するために、
ボクは磯上物竿や底物、延べ竿の類を身辺から離さない
ようにしています。

結構重要でして、それもこれも
日々現場と接していれば得られる感覚、
危機感に似た感覚ともいえますね。

理想のロッドをひとつ。
ボクはリールを顔の前で支えます。
その位置まで立てて
じゅうぶんに働いてくれるロッドが
釣りに適した良いロッド。
ブランクスが最も機能する曲がりを生む位置なんです。
お手持ちのロッドにリールを付けて
バスがかかったら一度顔面前まで持ち上げてキープ
してみてください。

良い良い！と巷で評価されているロッドの実力が
わかりやすく判明しますから( ＾∇＾)それからでしょう、
諸々の判断をして次を考えるのは。
そこに必然性が生まれれば
次への購買意欲が萎えることもなくなるでしょう。

アングラーの向上心とリンクさせる、そのための道具
であればベストですよね。